前回は、ロンドンのクリエーターや美容業界など専門職向けのコワーキングスペースをご案内しました。今回はロンドンの住居一体型や複合住居型などのコワーキングスペースをご案内したいと思います。
イギリスではパンデミックで増えた在宅勤務の受け皿として、住宅開発の際にその一部をコワーキング用のスペースに当てるケースが増加しました。 今回ご案内するのは、ロンドン南部のブリクストンにある複合住居型施設とロンドン郊外のワトフォードにある新しいアパートです。2件とも、現代的なスタイリッシュな内装で賃貸&家具付き、利便性の良いに場所に位置しています。
【 Node Coliving London(ノード・コリビング・ロンドン) 】
Nodeではスペインやイギリス、アメリカなどに Coliving=コリビングを展開しています。コリビングとは、住居と仕事場を共有しコミュニティを重視した、シェアハウスとコワーキングルームを組み合わせたような住居をいいます。
ここロンドンのNodeはロンドン南部のブリクストンにあり、ロンドン中心部まで電車でわずか15分、周辺のブリクストンマーケットやライブミハウスへも歩いてすぐの立地です。
1940年代の建物を改装したスタイリッシュなアパートメントとペントハウスには、コワーキングラウンジ、パティオ、屋上スペースなど仕事に適したスペースや庭園などもあり、リラックスできる空間になっています。レンタル料は£1650から。
URL: https://node-living.com/city/london/
【 Cortland Cassiobury(コートランド・カシオべリー) 】
ロンドン近郊のワトフォードは広大なカシオベリーパークや大型ショッピングモールなどがあり、住みやすい街です。Cortland Cassioburyはワトフォード駅から徒歩圏内、高速道路へも数分の位置にあり、利便性も良好です。
スタジオと1ベッドルーム~3ベッドルームのアパートメントから選択でき、多くの部屋にはプライベートバルコニーが付いています。内装はインテリアデザイナーがカスタムデザインした美しく実用的な空間で、新しく清潔な印象。そのほかメディアスイート、クラブラウンジ、ビジネスラウンジ、ドッグパーク、フィットネスセンターなどの利用も可能です。1ベッドルーム利用料は£1,545から。
URL: https://cortland.com/apartments/cortland-cassiobury/
イギリスではほかにも、コワーキングスペースを含む複合用途地区を開発し、地方都市などの地域活性化につなげる取り組みをしています。
また、2050年までにネットゼロの目標を掲げており、建物のスマート化と環境に配慮した運営が推進されています。コワーキングスペースなどの電力を100%再生可能エネルギーで賄う企業なども増えてきています。
part1でも述べた中小企業の事業所税引き上げのためのコスト削減策としても、今後とも多様なタイプのコワーキングスペースが増えていくと思われますので、また機会があれば取り上げたいと思います。