近年、海外のワークスタイルは、単に効率よく仕事をこなす空間からサスティナビリティを意識して自然や環境を大切にし、心身ともに健康でいられる場所へと大きく変化しています。

郊外の広大な自然を活用した空間から都市部の循環型ファームまで、オフィスのあり方は効率一辺倒から自然や地域社会との共生へと急速にシフトしています。
今回は、最近注目されている、農園や豊かな自然を取り入れた海外のレンタルオフィスやコワーキングスペースの3つの事例についてご案内します。
 
 
●ベルギー・ブリュッセル【 Foster Rosières(フォスター・ロジエール) 】
 
ベルギー・ブリュッセル郊外にある「Foster Rosières(フォスター・ロジエール」)は
30ヘクタールもの広大な農園の中にあり、都会の喧騒から離れてゆったりと仕事ができるレンタルオフィス&コワーキングスペースです。

農場は地元の生産者に貸し出され、食材として施設内のレストランに提供されています。農園の裏手には太陽光パネル、小型風力タービン、蓄電池の公園があり、各スペースに電力を供給しています。またこの農園には自然な飲料水と廃水リサイクルシステムがあり、ほぼすべてを自給自足でまかなっています。

そんな牧歌的な施設内には、レンタルオフィスとコワーキングスペースを有する2階建てのビジネスセンターがあり、現代的で効率的な働き方が共存しています。
生産者、職人、起業家が集い、持続可能なコミュニケーションを深めるエコシステムを構築しています。

URL: https://www.foster.farm/

 


●イギリス・ロンドン【 Huddle Wimbledon(ハドル・ウィンブルドン) 】
 
1904年に建てられた古い消防署を美しくリノベーションしたコワーキングスペースで、建物の屋上に「ルーフトップ・ファーム」という都市型農園があるのが大きな特徴です。
ここでは野菜やハーブが育てられているほか、近くのカフェから出たコーヒーかすを利用してヒラタケ栽培なども行われています。

屋上で収穫された作物は併設の「ザ・ファイア・ステーション・カフェ」で提供され、都会にいながら屋上農園で採れたばかりの食材を堪能できます。
また、こちらでは飼い犬を連れての仕事ができるのもいいですね。

URL: https://huddle.co.uk/location/wimbledon/


●アメリカ・ニューヨーク【複合施設 Industry City(インダストリー・シティ)/屋上農園 BOOKYN GRANGE(ブルックリン・グレンジ) 】

ニューヨーク・ブルックリンにある巨大な複合施設「Industry City(インダストリー・シティ)」では、多くのクリエイティブ企業が入居しています。
広大な屋上には「BOOKYN GRANGE(ブルックリン・グレンジ)」が運営する農園や緑化スペースが作られており、ここで働く人たちが日々の業務の合間に農作業を体験したり、環境について学んだりできるプログラムが用意されています。

具体的には、屋上農園でのコワーキングセッションや自然の中でのヨガクラス、季節の野菜やハーブ・花を使ったボタニカルカクテルなどを楽しみながら農園を巡るガイド付きツアー、企業間のミーティングやエコフレンドリーなイベントなどなど、都会の真ん中で自然とのつながりを感じられる先駆的な取り組みがされています。
 
『Industry City』
URL: https://industrycity.com/

『BOOKYN GRANGE』
URL: https://www.brooklyngrangefarm.com/

 これら3つの事例に共通しているのは、オフィスをただ仕事するだけの場所ではなく、働く人の心と体を元気にするための拠点としている点です。これからのレンタルオフィスやコワーキングスペースにおいて、このような自然や農場での働き方は世界的にみてもトレンドの一つとなっていくでしょう。